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レポート
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■  イグアスコーヒー社(ブラジル)の桜について

イグアスコーヒー社(ブラジル)の桜について
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月日の経つのは早いもの、JICA国際協力で渡伯したのが、1993年12月20日、諸般の事情で残留し早くも、15年を経過した。生産性向上、改善モデル工場だったイグアスコーヒー社への支援は、10年間継続された。顧問契約は、10年を境に打ち切り、以後は必要が出た時、テーマを決め、見積もりして業務を行うやり方にした。
さて、周知のように、ブラジルは、日系人約140万人といわれ、サンパウロで暮らしていると日本にいるような錯覚に陥る。

生活の基本は「衣食住」、中でも一番大事な「食」生活は多分日本以上に日本的である。
米は、日本と全く同じものが、数種類あり、値段もピンキリ、味噌醤油(日系数社)、豆腐、納豆、かまぼこ各種、豆もやし、梅干まで製造販売されている。
毎週土日は、サンパウロの台所を扱う市場に行く。野菜、果物は何でもある。正確には、ドリヤン(果物の王様)のみ無い。知人に聞いたら、あるというので、精査した結果、ジャッカ(ジャックフルーツ)であった。アマゾンで生産テストしている情報もあるが2005年1月現在、登場していない。
日本では野菜の高騰が社会問題になっているが、ここは別世界。農家が気の毒なくらい安価である。キャベツ(大1、小2)、大根(大1、小2)、にんじん(数本)、白菜(中1)などで、1.00レアル程度である。(1レアル=67円・2008年8月現在)
35年前、ブラジルは果物王国だったにもかかわらず、りんごは、輸入国であった。JICA協力開始同時に、長野県の後沢博士が来伯、産地選定から着手、南伯サンタカタリーナ州・サンジョアキン周辺でりんご造りをはじめたのである。最近の吉田専門家(フジりんご命名者、数年前サンパウロにて入院、死亡)に至る支援苦労の結果、今日ではサンパウロ野菜市場に日本原産フジが販売されている。94年、後沢博士のカウンターパート(C/P)、つまり、農業試験場の研究員、農家の人々を中心に感謝の気持ちの表れとして胸像が作られ、除幕式には日本から博士未亡人も出席し、先生の遺徳を偲んだのである。
という訳で、市場では、2レアルで小粒ながらフジりんごが10-12個買えるため、りんご大好きの中田所長大満足というところ。
柿はブラジルでも「カキ」と呼び、高級果物ではあるが、1個が1レアル程度、西瓜は1個2レアル、かぼちゃ「ぼうぶら」(ポルトガル語)、中国南部原産レイシ(茘枝・ライチー)も産出し、市場に出回る。サンパウロ郊外でたわわに実をつけた茘枝の木を見つけたので、急いでスケッチしておいた。 御覧あれ。
([Photo・関連画像]を参照)
魚介類も豊富で、魚は何でもある。サンパウロの特長は寿司屋さんの多いこと。新鮮な魚が市場に出る証拠であり、鮭はアンデスの向こう側から入るらしい。鯛はパルゴスと呼ばれ、普通の食材、キロ 10レアル(小型20センチ・2枚)なので、時折、豆腐を入れて、醤油味の吸い物を作り日本を偲ぶ。かれい・ひらめも豊富にあり、安い。ブラジルでは、生の鱈(たら)は、殆ど手に入らない。暖かい国だから無理もない。時折、サンパウロ魚市場に出るらしいが、アルゼンチン南部からの輸入品に違いない。スーパーマーケットに行くと、塩鱈が手に入る。これは、北欧からの輸入品であるが、「バカリャオ」と呼ばれ、高級食材の筆頭。キロ・50-80レアルの値段がつく。刺身・寿司用マグロがキロ18-20レアルで手に入るから、如何に高いかわかる。よって、高級レストラン、メニュウで、庶民の口には中々入らないが、年末・年始に大幅なデスカウント販売があるので食している。塩抜きした切り身の上に、ジャガイモ、にんじん、ピーマンなどを並べ、オーブンで焼くだけなのに、鱈に残った塩味が、野菜に程よく浸透し、単純ながら美味である。

例によって、主題から大きく脱線したので、桜にもどる。イグアスコーヒー社がグローボ誌が選ぶブラジル優良企業200社の堂々25位に選ばれた。丁度10年の支援期間も終わったので、記念に桜の木を植樹する事にした。日系人の先輩諸氏が、ブラジルに移住して、日本の花「桜」を植えてみたい、お花見をしたいと思っても不思議ではない。最近は、サンパウロ市内、イビラプエラ公園、サンパウロ大学、郊外のカンポス・ド・ジョルドンなどシーズンになるとお花見でにぎわう。
早速、桜博士と異名をとる、沖真一さん(東京農大会役員、サンパウロ博研副会長)に相談し、20本の桜を選び、北パラナのコルネリオプロコピオ市にあるイグアスコーヒー社の庭に記念植樹を行った。2年半ぶりに訪問したら、立派に根を張り、見違えるように大きく成長していた。

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